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夫婦別姓は反対意見が多い?性の自由が得られる代わりに生まれるリスクは?

夫婦別姓は反対意見が多い?性の自由が得られる代わりに生まれるリスクは?

ほとんどの国で認められている「夫婦別姓」ですが、日本だけは古くからの文化が染みついているようで、未だに認められてはいません。

夫婦別姓でのメリットもたくさんありますが、家族の在り方として、性は統一するものという反対意見も存在します。
実際、日本ではまだ夫婦別姓は採用されておらず入籍をする際は夫婦どちらかの性を選ぶことになっています。

では、なぜ夫婦別姓に対し反対意見は根強いのでしょうか。
本記事では、夫婦別姓に関しての説明と反対意見の理由を解説しています。

目次

夫婦別姓とは?

夫婦別姓とは夫婦が望む場合、入籍しても夫婦がそれぞれ結婚前の氏を称することを認める制度をいいます。

略して夫婦別姓や選択式夫婦別姓制度と言われていますが、正式には「選択的夫婦別氏制度(せんたくてきふうふべつうじせいど)」といいます。
民法等の法律から「性」ではなく「氏」と呼んでいることから法務省では選択的夫婦別氏制度と呼んでいます。

この制度は長らく検討段階が続いていて、未だに制度は定められていません。

夫婦別姓の声は年々増加傾向にある

女性の社会進出などがきっかけで夫婦別姓の意見は高まっているようで、2017年の政府の調査では、選択的夫婦別姓制度に賛成する意見が42.5%と反対意見より多い数字になっています。

夫婦同姓を義務付けているのは日本だけ

夫婦同姓の制度がある日本は世界から見ると大変珍しい存在のようです。

昔の日本の結婚は一人の人を一生愛し続け、決して離れないというような固いルールに縛られていたので、夫婦同姓はその名残ともいえます。

日本以外のほとんどの国が夫婦別姓はOK

アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシアなどは同姓か別姓かを自由に選べますし、フランス、韓国、中国などは原則的に別姓になっています。

夫婦別姓には反対意見も多い

夫婦別姓には反対意見も多い

夫婦別姓には反対意見も多く存在します。

家族で同じ姓を名乗ることは、古き良き考えとも言えますが、家族の在り方にもよります。

離婚率も高くなってきているこのご時世なので、性の選択の自由が必要になってきているのも事実です。

男性と女性でも夫婦別姓に対する意識の違いもあり、女性は夫婦別姓に対し賛成派が多く、男性は家族の絆が崩れてしまうのではと心配する声もあるようです。

昔から男性は結婚して所帯を持つという習わし?のようなものが未だにあるので、夫婦同姓に対して強い意識をもっていると考えられます。

夫婦別姓は日本にはまだ馴染みがない

これまで夫婦同姓が当たり前で通ってきた日本なので、夫婦別姓という概念にはまだ馴染みがありません。
夫婦同姓は「家族になる決意」という意味も込められているため、別姓だと結婚の意思が鈍ってしまうような印象もあります。

結婚する時はどちらかの苗字を名乗るかお互いに話し合うことがほとんどですよね。
結婚に対して「覚悟」や「決意」が必要ですが、そのあたりも海外とでは意識の差があるようです。

1996年には選択的夫婦別姓制度の法案が準備されましたが、伝統的な家族のあり方を壊すのではないかという意見もあり、国会への法案の提出が見送られたまま、現在も議論が続いています。

夫婦別姓に反対は個人重視よりも家族重視が多い

反対意見が多い理由に「家族重視」であることが挙げられます。
家族の性が統一されている方が、子供と違う性にもならないし何より外部から見た場合、家族かどうかの判別もしやすいのも事実です。
誘拐防止のリスクまで想定されていないなら、安易に夫婦別姓の制度化しない方が良いのかもしれません。

夫婦別姓のメリットは個人の都合上によるものが多いです。
結婚後に性が変わったことを伝える必要もないですし、身分証明書を取り直す必要もありません。

夫婦別姓だと子供が困ることも

夫婦別姓が確定した場合に子供が受けるリスクの有無も出てきます。

日本では「事実婚」という形式を採用する夫婦も増えています。
要するに入籍しないで、内縁の関係になるという事ですね。

これにより夫婦別姓が可能になるわけですが、その場合生まれてくる子供はそれだけ困ることがあるのでしょうか。

子供の性は父親?母親?

事実婚の場合、法律婚ではないので、生まれてくる子供の親は母親のみ、つまりシングルマザーの扱いになります。なので母親の性を名乗ることになります。

親と違う苗字だと子供は困る?

子供の中では父と母の性が違うことが当たり前になるので、そんなに気にならないかもしれません。

ただ、友達を家に招くときなど、表札に苗字が2つあると「なんで○○くんちは苗字が2つあるの?」という疑問は持たれるでしょう。

友達の質問に対して、答えられるようにしておいた方が良いかもしれません。

固定概念の島国である日本ではまだ事実婚に対して柔軟ではないので。

まとめ

日本ではまた夫婦別姓に対し、抵抗があるので制度は設けられていません。
また、外部から見た場合に家族であることが分かりにくくなるというデメリットもあります。

夫婦別姓を制度化するのであれば、それに代わる家族の証明ができるものなど対案が必要になるかもしれません。

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