学校、会社、他にも生きている限り何かしらの組織や団体と関わって生きていくことがほとんどです、
自分の周りの人間と気が合えば全く問題ありませんが、そうじゃない場合はストレスになったり自分の中で問題になったりすることもあります。
集団生活をしていると、一人は浮いている人間がいたりしませんか?
それは、その人の個性でもあります。
しかし、その個性を良くないと思ってしまう人間が必ず存在します。
その人間が、上司や先生、クラスのリーダーだった場合はどうでしょう?
ここまでくると、容易に想像がつきますね。いじめの3文字が容易に浮かんでしまいます。
実は、こういった流れって黒羊効果っていうらしいのです。
組織や団体の中で浮いてしまう人間に対し追い出してしまおうという働きが出てしまうのだそう。
組織は統率をしなければ機能はしませんが、個性を活かすのも育てるのも上に立つ者の役割だと思います。
本記事では黒羊効果とその対策を解説しています。
黒い羊効果ってなに?
黒い羊効果とは心理学の言葉だそうで、「少し周りと違う」だけでいじめや排除のターゲットになってしまう効果なんです。
自分たちと性格が合う人間は受ける評価も能力以上の場合が多いです。
逆に馬が合わない人間には実力があったとしても認めるのがしゃくで、敢えて低い評価を与えたりします。
要するにヒイキのですね。この場合逆ヒイキと言うべきでしょうか。
黒羊効果は割と多い
例えば、自分にはハードルの高い挑戦をしようと思って失敗したら周囲が笑う。こんなことってありませんでした?
自分自身はなくとも、学校など大勢の集団の中では好奇心でチャレンジをして、失敗する人間もいるはず。
これが場違いだと、「そんなキャラじゃないだろ!」と突っ込みや罵倒ともとれる言葉が飛び交う可能性もあります。
出る杭は打たれる的なパターンですね。
そこで周りが取り巻き、徐々にいじめへエスカレートしていくといった感じでしょうか。
自分たちと性格が合わない人間の失敗で変な団結も生まれてしまうので、余計に厄介なんですね。
失敗や間違いでも黒い羊効果は発生する
失敗や間違いに対して非難する人間も少なくはありません。
間違えた人間をターゲットにすることで自分の保身を目論む人もいます。
黒羊効果にあやかる人もいるのは悲しいことですが、現実にあるんですね。
黒い羊にならないための予防策
黒い羊にならない予防策もあります。まずは自分が勤めている会社や通っている学校の雰囲気はどうですか?
グループでの行動が多かったりすると、所属グループとしての意識が高いのかもしれません。
そして「無理な人間関係は絶対にいけません」。意識の高いグループからは離れて、ほどほどの人間関係で構築されているグループに行くのも手段の一つです。
全体の人間関係を把握して、居心地の良さそうなグループが一番いいのではないでしょうか。
帰属意識の強さは黒い羊を生みやすい
帰属意識といって、所属している集団に対しての意識がすごく強い場合において黒い羊効果が生まれやすい環境と言えます。
私は○○のグループだから。俺は△△のグループに入ってるんだぜ!
など、所属グループに強い意識がある人間が多く、かつその中で所属意識の低い人間がいると、所属グループを低く見ているなどとみなされて、黒い羊になっていくという流れです。
自分から積極的にコミュニケーションをとる
自分から積極的に話をかけるなど、コミュニケーションをとることで、黒い羊になる可能性をなくしていきましょう。
楽しくコミュニケーションを取れたら相手も気分は悪くありません。
あなたのこともきっと悪くは見ていないはずです。
黒い羊になってしまった場合の対策
昨日までは白い羊だったのに、ある日突然「黒い羊」になってしまった場合はどうすればいいのでしょう。
一度黒い羊になってしまうと、抜け出すのは困難です。
自分で何とかできる場合なら良いですが、無理そうなら誰かに助けてくれる人に相談をするというのも手段の一つです。
思い切ってグループを変える
今いるグループが居心地悪いなら、いっそのこと変わってしまえばいいという考えもあります。
未練があってグループに居続けたとしても、ストレスにしかならないと思うんです。
学生時代の話ですが、元いたグループが居心地悪くてある日別の友達のグループに入ったこともありました。
受け入れてくれるところがあるなら思い切って変わるのも改善策の一つと考えましょう。
仕事や学業に邁進する
本業である仕事や学業に精を出すのも対策になります。
実力的なものが劣っているなら、本業に専念してレベルアップを図るのも良いでしょう。
実力が付けば自分に自信も付きますし、周囲のことも以前よりは気にならなくなるでしょう。
転職や転校も逃げではない
転職や転校は手段の一つとして持っておくのは悪いことではありません。
我慢し続けている方がより悪い方向に行く可能性も出てきてしまいます。
一度肩の力を抜き、冷静になってみることが大切です。
本当に転職や転校が必要だと感じたら、自分の一番知らい出来る人に相談してみましょう。
まとめ
集団で行動をしていると、どうしても特定の人間が浮いてしまうものです。
黒い羊効果はどこの団体や組織でも多かれ少なかれ発生のリスクはあります。
黒い羊効果は周囲が強く結託して黒い羊を排除するという行為で、元は集団の崩壊を避けるための厄介者を追い出す習慣だったそうです。
そういった文化や遺伝子が知らないうちに受け継がれているんですね。
といってもこの効果は人を傷つけたり苦しめる傾向にある行為です。
もしかしたら自分自身も黒い羊効果を誰かに向ける可能性もあるので気を付けたいですね。
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