今、現役世代の孤独死が増えているそうで、特に近年では40代~50代の孤独死が大きく増加している傾向にあります。
人に知られることなく、死後数週間から1ヵ月以上経過した状態で見るかることが多く、異臭で近所の人が気付くなどのケースがほとんどだそう。
なぜこんなに発見が遅れているのかというと「休職中」や「離職中」で気付く人がいなかったということなんだそうです。
家族と同居していたら、そんなことには至らなさそうですが今では40代で未婚は珍しくありません。
10年もすれば、50代でも3分の1の確率で未婚になるのだとか。
そして、約半分の40代男性が生涯独身を受け入れているというのが現実のようです。
本記事では40代の独身男性の孤独死が増えている現実と、孤独死してしまう人の特徴を解説しています。
40代の孤独死が増えている理由
上述していますが、40代~50代の孤独死が増えている理由は一人暮らしということだけでなく、「休職中」などのケースが多くあります。
また、男性の孤独死は全体の70%を示す結果が出ています。
上記の表を見ると、40代から孤独死の割合が増加していることがわかります。
孤独死が増加している理由
- 未婚で一人暮らしする人の増加
- 休職中・離職中
- 40代から周りとの接点が減少する
- 医療が悪化
未婚で一人暮らしする人の増加
結婚をせずに生涯独身を覚悟している人が増加しているのも理由の一つで、結婚しない理由は「理想の相手に巡り合えない」「自由を失いたくない」「結婚後の生活資金が足りない」などがあります。
また「必要性を感じない」という意見もあります。
休職中・離職中
この理由が孤独死のに至る可能性のほとんど占めるといっても過言ではありません。
会社に勤務している状態であれば、欠勤や連絡がつかないなどで気付いてもらえる可能性もあります。
ですが、休職中などの期間中だとその期間が終わるまで異変に気付くこともありません。
40代を超えると周りとの接点が減る
40代に入ると、家族以外の交流がなくなっていく傾向にあるので結婚していない場合は一人で過ごしていく時間の割合が多くなってしまいます。
上記の表は「家族以外との交流がない人」の割合を国際比較したものです。
日本は海外と比べて、他人との関わり合いをしない傾向が強くあります。
持病が悪化
持病を持っている場合、合併症を引き起こしてしまう可能性もあり、栄養面の管理ができていない場合は特に危険といえます。危険度が高まるので注意が必要です。
中年層の孤独死に共通する4つの特徴
中年層の孤独死には共通点があります。
- 近所付き合いがほぼない
- インドア派
- 栄養面の管理ができていない
- 体に異変があっても病院へ行かない
近所付き合いがほぼない
特に男性の場合が多く、賃貸で一人暮らしだと地域のイベントに参加することはほぼありません。
組長も「結婚している世帯」にお願いすることが多く、独身の場合は町費を支払うだけの関係で終わってしまうのです。
インドア派
男性は基本的に女性よりも社交性に欠けるので、家で過ごすことが多いそうです。
趣味もフィギュア、アニメ、お酒と体を動かす趣味とは離れている場合が多いので、休職中にもかかわらず不健康になる傾向が見られます。
栄養面の管理ができていない
料理に関心がない場合、コンビニ弁当やカップ麺などで済ませる人も少なくはありません。
昔、知り合いに1日3食カップ麺で済ませている人がいましたが、無理がたたっていました。
体に異変があっても病院に行かない
多少の体の異変は大したことないと判断して、病院へ行かないことも珍しくありません。
異変をきたしても病院へ行かず、生活スタイルも改善しなければ、孤独死に至る危険性は高くなっていきます。
孤独死を未然に防ぐためには?
未然に孤独死を防ぐには、何より本人の行動が大切といえます。
自分の身を守るのは自分しかいません。
といっても、自分一人という意味ではなくあくまで「行動」を起こすのは自分自身ということです。
そのために、知人や友人、家族に頼ることはとても必要なことで、自分の存在を常にだれかに気にかけてもらうことで、安否の確認をしてもらいましょう。
いくつか、未然に孤独死を防ぐ対策を載せましたので、参考にしてみてください。
身内や友人とこまめに連絡を取る
普段から知人や友人、身内と連絡をとることで、自分の安否を確認してもらいます。
近くに住んでいる人ならベストです。
普段から連絡を取る人がいることで、数日連絡がないと心配して家を訪ねてくれるかもしれません。
LINEアプリの見守りサービスを利用する
定期的にLINEからメッセージが届き、ボタンをタップするだけで、生存確認を知らせるサービスです。
届いたメッセージに対し、ボタンを押すだけでいいので、利用者の負担もありません。
また、メッセージが届く頻度も1日1回や3日に1回、1週間に1回など自由に設定できます。
利用方法の手軽さが受けているらしく、40代と50代の利用者で半数以上を占めているのだとか。
地域コミュニティへの参加
地域のコミュニティに参加するのも有効です。
こういったコミュニティの存在理由は、孤独死を防ぐといった理由もあるのです。
また、地域の人と繋がることで、生きることの活性化にもつながりますし、毎日を楽しく過ごせる期待感も持てます。
利用方法の手軽さが受けているらしく、40代と50代の利用者で半数以上を占めているのだとか。
お弁当の宅配サービスの利用
男性の一人暮らしにはお弁当の宅配サービスはあっているかもしれません。
食事の用意も面倒な場合も多く、コンビニ弁当やカップ麺で済ませることがほとんどではないでしょうか。
栄養面の改善にもつながり、配達員が直接家を訪ねるので安否の確認にもなり一石二鳥のサービスになります。
習い事をする
興味があることを習いに行ってもいいでしょう。
テニス、卓球、社交ダンス、ゴルフなど体を動かしてリフレッシュにもなります。
毎週決まった曜日に行くなら、無断欠席などで、気づいてもらえる可能性があります。
シェアハウスで暮らしてみる
一人暮らしをやめて、誰かと一緒に暮らすのも一つの手段です。
シェアハウスは今では珍しくもありません。
まとめ
年々増加傾向にある孤独死ですが、未然に防ぐのは生活している自分自身しかいません。
周りが気に掛けるというのも、もちろん必要ですが、普段から連絡を取っておくことで、異変に気付いてもらいやすくなるのは確かでしょう。
独身用のシェアハウスなんかは、かなり有効なのかなと思います。
自分から積極的に生きていくことで、楽しく生活ができることも期待できます。
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